案内屋 〜アンナイヤ〜
第4章 きさらぎステーション 其ノ四
「なーんでこんな奴がこんな仕事してんだよ。」
「興味本位と偶然です。」
車は大体40キロほどの速度で走っている。
ふと、横切った新浜松駅が凛丸の目に入った
「今日は電車で行かないんですか?」
凛丸は食事を止め、渋谷に疑問を投げかけた。
「ああ。俺達にあそこに "行きたい" という思念があれば例え電車じゃなくても出現するだろう。、
ましてや、今回はきさらぎ駅に行くわけでは無いからな。事実、牛頭ってのは実在するし車でも行けなくはないはずだ。」
車はそのまま駅を通り過ぎ、私鉄の走る線路にそって道路を走った
何度か列車に追い抜かれていく
これもあの駅に、きさらぎ駅に止まるのだろうか、と妙な疑問を凛丸は抱いた。