テキストサイズ

案内屋 〜アンナイヤ〜

第4章 きさらぎステーション 其ノ四

それ以前に、到着したことにも驚く。
凛丸は恐る恐る停車した車の助手席から降りた。

「相変わらず、さみーな。」
イライラしたように手荒に渋谷はスーツの上着を羽織った。

「で、どうするんですか?」
「ちょっと道筋を調べる。あの誘拐犯の進んだ先をネットで一応検索かけてみる。」

手持ちのノートパソコンを操作した
だが渋谷の顔は濁った

「駄目だ。情報が無い。2ちゃんにも現在の状況を投稿しているが、特に情報提供も無い。」

二人はとりあえず車に戻る。

「ならばもう、野郎の行った先を車で行くしかないな。」

「マジですか!?それはちょっと…。」

ここに来てようやく凛丸はまともに怖がった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ