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案内屋 〜アンナイヤ〜

第4章 きさらぎステーション 其ノ四

「ん?おい凛丸。何か見えたぞ。」

渋谷が認識したその "何か" とは、一つの木製の看板だった。それと同時に二手に別れた道がある。
どうやらこの先二つの道の行き先を示しているらしい。

「ちょっと読んで来てみますよ。」

凛丸が助手席から降りて看板の目の前まで向かった
2分ほどして車に戻る

「左側が馬頭(めず)村、右側が牛頭村、だそうです。」
「集落…」

既に嫌な雰囲気を感じていた。
存在しない地域に存在しない村。
双対する馬頭と牛頭。

渋谷は何かを感じていた。

「よし、まずは車を茂みに隠そう。」

車は道無き道を入る。うっそうと茂る草木に隠れた。

「えっ!?どうするつもりですか渋谷さん!」

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