案内屋 〜アンナイヤ〜
第4章 きさらぎステーション 其ノ四
二人は車を降りた。
ドアを閉める音が妙に寂しげに聞こえた。
そして木製の看板の前まで行く。ここからは本当にそれぞれが一人だ。
「俺は馬頭村に行く。お前は牛頭村へ行け。」
「分かりました。じゃあまた車で落ち合いましょう。緊急時は無線で連絡を。」
渋谷は黙ってうなづいて、馬頭に向かう細道を歩き出した。
すぐに彼の姿は霧の中に隠れてしまった。
「さて…僕も行こう。」
恐怖に踏み潰されそうだった。
それでも凛丸は牛頭村への細道を歩き始めた。
:
凛丸の手にはDCAが握られたままであった。
警戒、本能的な何かが彼を掻き立てる。
ドアを閉める音が妙に寂しげに聞こえた。
そして木製の看板の前まで行く。ここからは本当にそれぞれが一人だ。
「俺は馬頭村に行く。お前は牛頭村へ行け。」
「分かりました。じゃあまた車で落ち合いましょう。緊急時は無線で連絡を。」
渋谷は黙ってうなづいて、馬頭に向かう細道を歩き出した。
すぐに彼の姿は霧の中に隠れてしまった。
「さて…僕も行こう。」
恐怖に踏み潰されそうだった。
それでも凛丸は牛頭村への細道を歩き始めた。
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凛丸の手にはDCAが握られたままであった。
警戒、本能的な何かが彼を掻き立てる。