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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

「いや…!しかし侵入者ですから…」
「愚か者!!侵入者言えど、現代人の方を連れて来たら、馬頭の連中と同じだ!」

何を言っているのか、凛丸には現代人というのが自分であること以外は分からなかった。
また、同時にこんなところにまともに人がいたこと自体、凛丸には理解出来なかった。

「馬頭と同じ真似をするでない!我らの目的は、奴らの目論見を妨げることだ!」

村長のような初老の男性は、その場にいる村人を叱りつけ、大きくため息を吐いた。

「もういい…。お前達は下がれ。」

村の男達がとぼとぼと部屋を出て行く

初老の男が凛丸の方に向いた

「申し訳ないのぅ。こんなことをしてしまって。」

男は凛丸を縛る縄をほどき始めた

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