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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

「うむ、良いだろう。我らは古来より牛頭天皇の守り民、牛頭村の者達だ。そして私は、村長の神前秀一郎だ。」

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彼らが何者かであることを把握してから、凛丸の警戒は柔らかくなった
DCAを置き、神前に自分達が何をしに来たか、何の為に此処に居るのかを話した
神前は真剣な面持ちでそれを聞いた

「…そうか、もう一人は馬頭の方に行かれたか。」
「はい。二手に別れて捜査しようって。…正直心配です。」

神前は数秒俯き、顔を上げる。

「彼のことは、諦めた方が良いかもしれん。」

凛丸には残酷過ぎる言葉

「何故ですか!?」
「単純な話だ。馬頭の連中は危険極まりない。せめてお主だけでも、山を降りなさい。村の者が案内するから。」

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