テキストサイズ

案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

久々に体を動かしたような感覚だ。
木造の扉をゆっくり開けた

太陽の陽が…と思っていたが、そうは行かなかった。
村全体が薄暗く、濃霧に囲まれている。

ジメジメとした湿気

なんとなく嫌な空気感であったが、凛丸は外に出た

村自体は当たり前だった。
しかし、やはりなのか年代というか、そこに有る全ての物が時代劇のような
人々も着物や甚平を身にまとい行き来していた

そんな中で唯一スーツ姿の凛丸
やはり場違いであり、すぐに村人の視線を集めた

その内の何人かが駆け寄ってくる。

「オイ!アンタ現代人なんだろう?世の中はどうなってんだ?」
「なぁなぁ!空を飛ぶ乗り物があるってのは本当か!」
「色んなものが見れる不思議な箱…テレビって言うんだっけ?見たことあるか!?」

5、6人の村人に囲まれて質問攻め

「あ…あのぅ!えっと…」

どうしたら良いか分からない凛丸
だがその時だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ