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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

足にちょっとした痛みを感じた
誰かがぶつかったのだ

「あ…ごめ…んなさい。」

それは、一人の少女だった。9歳か10歳。

「あ、うん。大丈夫だよ。」

少女は一礼して走り去っていった。
しかしその場に何かを残していた

「これって…。」

凛丸はそれを拾う

「手拭い…?」

当たり前の手拭い…だと思った。
手拭いを凝視する。
手拭いという一言では片付かない不気味な模様。

馬の頭を持つ鬼と、牛の頭を持つ鬼が、人間を襲っている光景。

「まさか…」

何かに気付き、凛丸は村人を掻き分け、少女を追いかけた

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