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案内屋 〜アンナイヤ〜

第5章 きさらぎステーション 其ノ最終章

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「ハァ…ハァ…もう…どこいるんだよ…。」

体力には自信が無かった。そもそも運動が出来るタチじゃ無い。

村の家を縫うように走り向け、少女を探した。

「お兄さん。」
「ッ!?」

後ろから声がした。驚いて振り向く。

そこに居たのは例の少女だった。

「君…」
「話さなきゃいけないことがあるの。」

やはり、そうだった。
凛丸はそれを感じていた。
全てが用意されたことだったのだ。

「お名前、教えてもらっていい?」
「お初。」

少女の名前はまるで時代が止まったかのようなほど古びを帯びた名前だった

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