隣り合わせの関係
第3章 闇の世界の罪人
1年前…
俺の母上は人間界に血液の徴集で
派遣されたヴァンパイアの監視員として
人間界に派遣された
近頃人間界に派遣されていた
血液の徴集員たちは
かつては人間であった
混血の者たちばかりで
人間を襲う可能性があった…
とは言っても
この世界では純血種は優遇されるため
血液の徴集員になる者は
ほとんどいない
そんな危険性の高い混血種を
見張る役目は
俺たち純血種にあった
なぜ、母上が派遣されたのかは
未だにわからない…
父上は俺が生まれるまえまで
優秀な監視員だったから
と言っていたが、
結婚した純血種の
女性ヴァンパイアが働くなど
滅多にあるもんじゃない
それに父上はこの世界の
王に仕える大臣の一人だ
母上が働きにでる理由なんて
なかったはずだ