隣り合わせの関係
第4章 闇の住人の生態
カフェに入って
蓮ちゃんの質問攻めに合いながら
昨夜のことをすべて話した
「ヴァンパイアだったんだ~…」
『そうみたい…
でもね、話し方からして
ちょっと堅い感じの人なのかも…』
私は2杯目のキャラメルラテを
蓮ちゃんは3杯目のカフェ・モカを
飲み終えた
「ふ~ん…
いいなぁ~
最高じゃない!!
異種類彼氏!!
はぁ…
由衣もキスとかしちゃったんだ~」
『え…なに?
蓮ちゃんはしたことあったの!?』
「あるわよ!!
キスくらい!!
むしろその続きまでね!!笑」
『続き…!?
だ、誰と…?』
「当時の彼氏よ!」
『あ…そうなんだ…』
思ったより蓮ちゃんは大人だった
ただのオカルト好きな
女の子ではなかったみたい…
確かに蓮ちゃんは可愛くてよくモテる
「あたしのことはいいから
んで?
これからどうすんの?」
『どうするって…?』
「彼との関係よ!!
また来るって言われたんでしょ?
次来たときに告白するの?」
『まだそんなつもりは…
それに、一回しか会ってないもん…
急にそんなこと言われたら
あっちだって困っちゃうよ…』
「そうね…
まぁあんたのペースで
頑張ってみなさい!
無理はしちゃだめよ?
なにかあったら
なんでも相談して」
『うん!!
ありがとう、蓮ちゃん!!
あ、キャラメルラテ
ご馳走さまでした!』
「いいえ~
こんな時間までごめんね
んじゃまた明日!」
『おやすみなさい~』
そう言って蓮ちゃんと別れた
初めての恋愛話に
華を咲かせ過ぎたらしい…
時間は10時を過ぎていた