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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

「千夏・・・って呼んでいいかな?俺の事は慎司って呼んでよ」

「うん・・・わかった・・・し・・・慎司・・・」

慎司はニッコリと微笑むと私の手を握って言った。

「俺、千夏の事もっと知りたい。だから俺の部屋に来てよ・・・いっぱい話したいんだ」

私はそのまま手を引かれ、男子寮へと連れてこられた。

(部屋にお呼ばれだなんて・・・早すぎない?私達、恋人になってからまだ5分も経ってないのに・・・でもこんなものなのかな??恋人って・・・)

そんなことを考えているうちに、気づけば私は慎司の部屋にいた。

(これが男の子の部屋・・・)

男子寮は基本的には女子立ち入り禁止だった。

でもこの時間帯なら見回りの先生が外出しているので大丈夫なのだそうだ。

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