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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

後日、お昼休み___

「私、バイト始めようと思う。」

私は美佳と玲奈に宣言した。

「おー、千夏がついに引きこもり卒業ですかー」

美佳が手を叩きながら茶化す。
相変わらず2人とも、私の恋人に関することには一切触れることはなかった。まるで私のあの告白が無かった事になっているようだった。

「うん、ケータイ欲しいなーと思って。」

そう言うと美佳は目を輝かせた。

「いいねいいね!ア○ドロイドとアイフォ○どっち??千夏もアイフォ○にしようよ!あたしと玲奈もアイフォ○だよ!今なら5sっていう機種が…」

美佳と玲奈は高校入学直後からアルバイトを始めていて、二人ともスマートフォンを持っていた。

「こらこら、美佳。落ち着け。」

興奮気味の美佳を玲奈が諭した。

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