
やっと、やっと…
第15章 8年後…
昨日あんなに泣いたからだろうか
目が開けにくい
(今日バイトなのに…)
私はカフェでアルバイトをしていた
大学が休みの土日は基本的に一日中勤務していた
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「唯ちゃん毎週頼んでごめんねー
もう唯ちゃんが頼りです」
お店のオーナーは40代のおじさん
おじさんではあるけど、
元気で見た目も若い
お客さんを大切にする
とっても気さくないい人
お客さんとも顔なじみになったので
とても居心地の良いお店だ
忙しい時間も過ぎて一息ついていた
時間は午後5時
そろそろお店の片付けをしようとした時
カランカラン
ドアベルが鳴り、お店の扉が開く
「いらっしゃいませー」
お辞儀をして顔を上げた先に現れた人
