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やっと、やっと…

第15章 8年後…



2人は一時間ほど滞在した




会計のタイミングで
もう1人のバイトの子は厨房の掃除をしていたので
私が対応することになってしまった









一緒にいた女の子はお手洗いにでも行っているのか
側にはいなかった



金額を伝えて
智己が支払うのを待つ





その間も背の高い智己を見上げることはなく
違和感のないように目をそらしていた





お釣りを渡す手が少し震えた









手が少し触れる




暖かい手




色々な気持ちがこみ上げて来て

抑えきれなくなって



智己を見上げた










智己も私をを見つめていた














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