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花は月明かりに濡れて~四つの恋の花~

第2章 春の夢 弐

 胸の内に巣喰う空洞には孤独という果てしなく大きな魔物が潜んでいる。その魔物は空しさを糧として日々、ますます大きくなってゆく。そして、その魔物が大きく育つにつれ、お須万への恋慕の想いもまた募っていった。

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