
私の初恋[実話]
第1章 ともだち
振り向けばニコニコしながら
声をかけてきたのは一年の頃
仲の良かった「絢香」だった。
「絢香ー。私のクラス終わったよー...
今年は修学旅行もあるのにーもうやだぁー!」
私は絢香にすがるように言った。
「りーん!大丈夫だよ!
凛ならきっと新しいクラスにすぐ馴染めるよ♫
それに私はC組で凛の隣りのクラスだし!
なんかあったらいつでも相談しなよ!」
駄々をこねる私に絢香はいつも
優しい言葉をかけてくれる。
ドキドキ。
教室に入る前のこの緊張感。
2年B組。今日から私の教室はここなんだ。
