
私の初恋[実話]
第1章 ともだち
クラスのドアの前には男の子のグループやら
女の子のグループやらがわんさか集まって
キャーキャー騒いでいる。
そんな中をくぐり抜け、黒板に貼られている
座席表をみるなり私は自分の席に座った。
はあー。ぼんやりしながらクラスを少しずつ
見回してみた。
「あ!ゆうちゃん!」
思わず大きな声をあげてしまった。
ゆうちゃんは小学校6年生の頃に仲良くなった
家が同じ地区の女の子。
私の声に気づくなりゆうちゃんは
「凛ちゃんもB組なんだ!
良かったー!これからよろしくね!」
とハイタッチをしてきた。
決めた!この一年間はゆうちゃんと一緒にいよう!
心の中でそう誓った。
