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存在しない猫

第1章 傷

仲間や温かい場所はあった
だけど全て手の届かない場所においてかれた

喜びも楽しみも幸せも、愛情も友情も
生きる理由は全て奪われてしまっていた

笑顔を無くした、喜ぶことなど一つもないから
楽しむことなど一つもないから

いなくなればいい、そう思った
だけど臆病な私に死ぬことなどできなかった

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