
男気花飾り。
第2章 フェイクファーの魅力。
――――――――――…
今―――――…
俺……は…
ヒヤヒヤしながら…
帰宅しています―――…
しかも…隣には…
友人の…寺がいます…
「調度、部活も休みだし!今日、雅の家に行くよ!!!姉ちゃん紹介してくれ」
と……勝手に放課後の予定を決められてしまった…
姉ちゃん……が…大学から帰ってきてない事を祈る…
ここをクリア出来れば!俺の【女装】ライフも安心だ!!!
俺は…ドキドキしなが寺と帰る…
「しかし、男子校って…意外に皆普通だよな…」
「はぁ?なんだよ…それ」
寺の発言に疑問を投げ掛ける…
「いや〜…ゲイとかホモとか…ウジャウジャいるイメージだったからさ…」
「はぁ〜?そんなの、漫画や小説だけだって!!!
いや……中にはいるかもよ?ただ、ウジャウジャって…変なやつだなぁ…」
寺は、ハハハっと笑って…俺の歩幅に合わせて歩く…
「偏見は無いか…?雅は…」
「は?ねーよ別に」
俺の趣味が趣味だからな…
偏見はマジでない…
世の中…色んなやつがいるのは…知っている…
姉や妹…母だって…
普通から見たら“変な人”だから…
俺も―――――――…
「ふ〜ん…」
寺の顔を見上げる俺…
寺は…なんだか…嬉しそうに見えた…
「変な奴……」
