
男気花飾り。
第2章 フェイクファーの魅力。
寺と話ながら……
とうとう…家の前まで…来てしまった…
ああああ…
頼む!!!姉ちゃん…まだ帰ってませんように!!!
玄関の鍵を開ける…
ガチャ―――――――…
「ただいま…」
「お邪魔しま〜す。」
俺のテンションと…寺のテンション…
あからさまに違うよな…
リビングに寺を通すと…
家に誰もいない事にホッとする!
「やっ…悪いなぁ〜誰も帰って来てね〜や!!!」
「…みたいだな…残念…」
寺はキョロキョロと…リビングを見る…
なんか不思議だな…俺の家に…
俺以外の男が要るの……
父さんが死んでから…この家は…男の存在が薄い気がしてたから…
俺…趣味が【女装】だし…
「…ここで…雅が育ったんだな……あれ?仏壇…」
寺が…小さ目ではあるが…仏壇を見つけた…
「ああ…父さんの…
俺が小さい時に…病気で死んだんだ…」
寺は…仏壇の前で手を合わせる……
その姿に…胸がギュッと…なった――――…
