
男気花飾り。
第2章 フェイクファーの魅力。
寺…お前…いい奴だな…
俺は…こんないい友人に…隠し事を…してるんだなぁ…
と…胸がくるしくなっ―――――――…
ガチャ!!!
『ただいま…
玄関に靴あったけど……
誰かお客さん?マーちゃ…』
「そっ空!!!お帰り!!!」
リビングに学校から帰ってきた…空が…目をパチクリさせて…
寺を見ていた…
『あ…ナンパの人…』
寺も…空の顔をみて…
「あっ!!!あの時の!
やっぱり〜雅の!妹〜」
『…………姉は、まだ大学から帰ってきてませんよ?』
さすが!!!空!
一瞬のうちに空気を読んだ!!!
休み明けのこのタイミングと…俺の焦っている顔で…察しがついたのだろう…
『…えっと…いつ帰宅するかわかりませんよ?』
「そ〜なんだよ!姉ちゃんは…遅いかも…」
兄妹で…必死に姉の不在を残念がる…
姉ちゃんが来る前に…寺を帰したい
「なんだ…結構楽しみにしてたのに…
雅に似てる姉ちゃん?可愛い系の…――――ガチヤ!!!
『ただいま〜…玄関の男物の靴誰の?』
ヒエ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
ねっ姉ちゃん!!!
