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一途な恋

第2章 俺を見ろ

「なに…言ってんの!?」

「聞こえなかったのか?」

そう言うとひかるは
私の腕を掴んで自分の方へと
引っ張った。

グンッと引っ張られ
足がもたついた私はひかるの胸に
うもれた。

「きゃっ…!!なにすんの!」

キッと目を睨むとひかるは
私の耳元へ顔を寄せて

「俺だけを見ろ…」

と甘い言葉でつぶやかれ
思わず背筋にくすぐったい刺激が走った。

ひかるはそう言い放つと
屋上を去った。

私はその場でヘナヘナと
座り込んでしまった。

「…なんなのよ…」





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