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それでもきっと

第2章 にんじん



そうは思いつつ、視界に入ろうと顔を近づけた。


突然視界に俺が現れたからか、シノは後ろに後ずさりした。


「何で逃げるの、そもそも目も合わさない理由が分からな…………」


どうにも、様子がおかしい。

顔が妙に赤くなっている。
それはどう見ても………


「え、いや…どうした?」

微妙に空いた空間を埋めるようにシノに近づき肩に触れると白くて暖かい手がやんわりと振り払ってきた。


『触らないで』


汚く乱れた文字がそう訴える。
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