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秘密の約束

第20章 再チャレンジ

それからもはやテスト勉強は数学しかやらなくなった。

結果として、数学は物凄く良い点数をとった。

点数分布表を見ると、1人ずば抜けて高い所にいてそれが私だと気付いた。

「神崎さん、飛び級で1番上のクラスになる可能性もあるから。」

「えー!!!」

テストを返却された時に橋本先生に告げられた。

「あんた一体何点とったの?」

みんなに聞かれる。

「内緒〜。」

と私は答え、自分の席へと戻った。

さぁ、予想外の問題が起こってしまった。

大場先生のクラスには数1と数Aの合計点が90点いけばいいのだ。

飛び級の場合、130点以上。

しかし、今回の私の合計点は132点。

(どーしよ。これは先生のクラスじゃないかもしれない…。)

普通の人にとっては、贅沢な悩みだと思われるかもしれない。

しかし、今の私にとってはとても重大な問題だった。

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