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秘密の約束

第26章 新たなライバル

教室に戻ると、私の仲のいい人達が固まって話していた。

「何話してるのー?」

「あー。武田優希のことだよ。」

なんてタイムリーなのだろう…。

「なんかあったの?」

私はあえて知らないふりをして聞いてみた。

「あの子って大場先生のことになると凄いんだよ!」

「そーそー。この間なんか、あたしが大場先生に質問してたら通りかかって舌打ちしてきたし…。」

(え…本当にそんな子だったんだ…。)

優希ちゃんとは、去年1度だけ同じクラスになった。

チャイムが鳴り、5時間目の授業が始まる。

今日の5.6時間目は2時間続けて数学なのだ。

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