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秘密の約束

第28章 松永の心境

「かほと…会ったの…?」

「うん…。」

「元気だった…?」

「うん…。」

「幸せそうだった…?」

「うん…。」

私は、松永の顔を見れなかった。

斜め下を向きながら、松永の質問に答えていた。

でも、声を聞いただけで分かった…

”幸せそうだった…?”

という質問の意図を…

ちょっと泣きそうな、でも堪えて。

心の底から申し訳ないことをしたという思いと、本当に幸せになってほしいという願い…。

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