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秘密の約束

第30章 高校2年生

「神崎〜ちょっとこーい。」

「なんですかぁ?めんどくさいなぁ。」

だるそうに教卓の所にいる担任の内山先生の所へ行く。
めんどくさいなんてうそ。本当はとっても嬉しくて、今にもにやけそうなんだ。

でも、露骨にそんなこと出来るわけ無い。

「これ、親御さんに渡しておいて。」

「なんですかぁ?これ。」

「学年PTAのやつだよ。」

「ふーん…先生髪少なくなった?」

「うるせぇーよ!ほら、授業の準備しろ!」

「はぁい。」

こんなちょっとしたやりとりでも、わたしはこの1日の糧になる。

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