テキストサイズ

秘密の約束

第30章 高校2年生

大場先生と距離を置き、わたし自身も少し心の整理がついたような気がした。
担任の先生は確かに好きだ。

けれど、大場先生のことの方がわたしはもっと好きだった。

このことが分かれば、もうそれで十分だった。

(久々に、教務室行こうかな…。)

教務室に向かうと、大場先生は優希ちゃんと話していた。
これは想定内だ。そこまで取り乱したりはしない。

先生もわたしに気づいたようで、優希ちゃんから視線をそらした。

大場先生を呼ぼうとした時、
「ねぇ!あなたが神崎さん??」

突然横から大場先生と同い年の男の先生が声をかけてきた。

「え?あ、はい。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ