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秘密の約束

第30章 高校2年生

「そういえば、何か用があった?」

新川先生は言う。
大場先生に会いに来たなんて言えなくて…とっさに思いついたのは

「部活のことで、休日活動の届けを出そうと思っていたんです。」

「そうなんだ!じゃあ用紙取ってくるね。」

新川先生は、教務室の奥の方へと行った。

優希ちゃんは、わたしの方を見てあざ笑いながら教務室を出て行った。

(腹立つ…。)

今年、わたしは優希ちゃんと同じクラスになってしまい、とても嫌なのだ。

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