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なんだかんだ

第1章 やけ酒

「しょーがねぇなあ、酔い潰れるまで付き合ってやるか」

「ありがと~。感謝」

「おう、感謝して媚びへつらえ。そして俺の愚痴も聞け」

「…ワカッタ」

「何で菩薩みたいな目になってんだよ」

「ナッテナイ」

「その言い方っ」

「ごめん、ちょっと引いた」

「…媚を売りへつらって頂けたら幸いに存じ上げ奉ります。その上で願わくば……」

「いや、丁寧に言えばいいってもんではなく……」

「…終電のがしたら、泊めてくれ」

「いいよ」

「へっ、いいの?」

「文句言う人はもういないし、祐太だし」

「…シャワーも貸してくれ」

「うん」

「その後で一発やらせてくれ」

「……」

「……、」

「……」

「……ごめんなさい」

「何が?土下座しちゃって、変な人」

「ごめんなさいっ」

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