~∞人の始末屋~
第8章 信じる。
マックside
アーセナルを助けに行く前日の夜
またいつものように
ジャッキーと話をする
マ「ついに明日やな」
ジャ「そうやな
怪我する覚悟で行かなあかんわ」
明日行う始末は危険や
はっきり言うて予測がつかへんねん
半分以上謎に包まれてる
ジャッキーは
泣きそうな顔になりながら
ポツポツと喋り始めた
ジャ「うちさ、ほんまは
めっちゃ怖いねん
舜二と、同じように
なってまうんやないか
また家族を、失うんやないかって」
マ「…うん」
ジャ「もしも
そうなってしもたら、うち」
そう言ったきり黙ってしまった
代わりに涙がゆっくりと
頬を撫でるように伝う
俺は居ても立ってもいられなくなり
小さな体を抱き締めた
マ「俺もさ正直怖いねん。
全く、おんなじ事考えてたわ」
そして子供に
言い聞かせるように
優しく話しかける
マ「あの出来事は忘れられへんよ
深い心の傷や。
ちゃんと立ち直れてもないし」
俺の服が涙で
段々と濡れていく
泣き顔をみられたくないのか
一切顔を上げない
マ「大丈夫。
怪我してまうかもしれんけど
ちゃんと皆の事守るし
絶対誰も死なさへんよ」
ジャ「…ありがと、う」
そう言うとジャッキーは
より一層肩を震わせ泣いた
俺もだらしなく涙を流した
2人の時だけしか語らない
お互いの心の内
確かに今の状態は
舜二が殺された時と似てる
舜二も拉致された所から始まった
必死に探して見つかって
助けに行ったけど、
当時22才の俺らは
まだまだ未熟やった。
2人じゃどうにもならんくて
ボコボコにやられた
もう何も抵抗が出来なくなった時
舜二は殺された
ジャッキーは荒狂って泣き続けた
お腹を痛めて産んだ子が
大切に育ててきた息子が
目の前で殺される。
こんな酷い話ある?
俺かておかしくなってた
感情がなくなってしまった感じ。
ジャッキーの隣にずっと居って
手を握って、涙を拭って
そんな事しか出来へんかった
アーセナルを助けに行く前日の夜
またいつものように
ジャッキーと話をする
マ「ついに明日やな」
ジャ「そうやな
怪我する覚悟で行かなあかんわ」
明日行う始末は危険や
はっきり言うて予測がつかへんねん
半分以上謎に包まれてる
ジャッキーは
泣きそうな顔になりながら
ポツポツと喋り始めた
ジャ「うちさ、ほんまは
めっちゃ怖いねん
舜二と、同じように
なってまうんやないか
また家族を、失うんやないかって」
マ「…うん」
ジャ「もしも
そうなってしもたら、うち」
そう言ったきり黙ってしまった
代わりに涙がゆっくりと
頬を撫でるように伝う
俺は居ても立ってもいられなくなり
小さな体を抱き締めた
マ「俺もさ正直怖いねん。
全く、おんなじ事考えてたわ」
そして子供に
言い聞かせるように
優しく話しかける
マ「あの出来事は忘れられへんよ
深い心の傷や。
ちゃんと立ち直れてもないし」
俺の服が涙で
段々と濡れていく
泣き顔をみられたくないのか
一切顔を上げない
マ「大丈夫。
怪我してまうかもしれんけど
ちゃんと皆の事守るし
絶対誰も死なさへんよ」
ジャ「…ありがと、う」
そう言うとジャッキーは
より一層肩を震わせ泣いた
俺もだらしなく涙を流した
2人の時だけしか語らない
お互いの心の内
確かに今の状態は
舜二が殺された時と似てる
舜二も拉致された所から始まった
必死に探して見つかって
助けに行ったけど、
当時22才の俺らは
まだまだ未熟やった。
2人じゃどうにもならんくて
ボコボコにやられた
もう何も抵抗が出来なくなった時
舜二は殺された
ジャッキーは荒狂って泣き続けた
お腹を痛めて産んだ子が
大切に育ててきた息子が
目の前で殺される。
こんな酷い話ある?
俺かておかしくなってた
感情がなくなってしまった感じ。
ジャッキーの隣にずっと居って
手を握って、涙を拭って
そんな事しか出来へんかった