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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~



 凛音が、キッチンの方でお菓子を作っていたことはリビングにいた俺は知っていた。

 さして、何も用のない俺は暇を持て余し、その様子を眺めていた。

 鼻歌混じりで、ご機嫌な様子で凛音は、なれた手つきで菓子を作っていた。

 その時からずっとだ……

 リビングには甘い空気が流れている。

 加え、その香りは凛音に纏まりつき、彼女本来の香りと混じり……つまり、何が言いたいかと言うと。


 コイツから旨そうな匂いがする。


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