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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~



「凛音……お前はキスしたことあるのか?」

 一応、確認のため訊いてみる。
 無駄に可愛いからな凛音は……



「えっ……と」

 凛音は、少し恥ずかしそうにモジモジと俺の顔を見ながら言葉を詰まらす。


 ────ちぃっ、あるのか……

 ま、そうだよな……初めてなのに兄とキスをしようとは思わないだろ。

 否、どっちにしてもおかしいが。


 しかし、なんだ……
 さっきから、凛音が動くたび甘い香りが俺の鼻先を弄ぶ。


 

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