テキストサイズ

天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~



 と言うか早く帰らなければ……凛音が怒る。

 決断の時、俺は雑誌をパタンと閉じた。


「あれ、桜井くん?」

 そう話しかけてきたのは、俺の通う制服を着た女性……だが、誰かは知らない。

 冬休みにも関わらず制服を着ているとは、部活帰りか?

「すごい偶然、クリスマスの奇跡かな」

 俺にとってはせっかくの決意を、泡と消えさせられた気分だ。さすがにここで買う気は既にそれている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ