テキストサイズ

天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第4章 ~クリスマス~



 クリスマスは毎年凛音にプレゼントを贈ってはいるも、大抵食べ物だったりする。

 アクセサリーを贈ったのは、やはり少なからず凛音との関係を意識してのこと。

 少ないバイト代でも買える程度の、安物だけど……高価なものは凜音も困るだろうし。

「ありがとう、お兄ちゃん!」

 凛音は抱きつき俺にキスをしてくる。

 ────完璧に恋人同士……だな。

 その一線を躊躇うのに、俺のやってることは凛音を自分のものにしようとしているのかも知れない。

 妹……だけど、それ以上の感情。

 だが、凛音は妹なんだ。俺は、完全に凛音を女として見ることはない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ