
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第4章 ~クリスマス~
ブツブツと、文句を言いながらも凛音は嬉しそうにリボンをほどいている。
「わっ、ネックレス……しかも可愛い」
凛音の反応を見てホッとする。
女物はよく分からない……凛音に似合いそうな物を選んだつもりだが。
「ねぇ、つけて!」
凛音はネックレスを俺に渡し後ろを向く。
留め金を外し、凛音の首につけてやる。
自分の贈った物をつけてやるのは、なんか妙な高揚感がある。
「どう?」
「……まぁ、いいんじゃないか?」
今日も凛音は胸元の空いたシャツを着ている。コイツはよく胸元を見せるからな……
無意識か意識したのか、ネックレスを選んでいた。
花の飾にピンクの宝石が小さながらもついている。見た目は天使のような凛音に似合っていた。
