天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第1章 ~お兄ちゃん~
「でも、お兄ちゃんって甘い香りがする、私この香り好き」
凛音は肩口に手を置き、クンクンっと鼻を鳴らしながら首筋に近寄る。
────ヤバイ……
身体を密着させ、完全に凛音のナニが俺にふにゅと感触を与えた。
しかも、凛音の旨そうな匂いが俺の鼻孔を完全に捉えた。
このまま、抱きしめてもいいんじゃなかろうか…………
「コラ、凛音。離れろ」
「もう、お兄ちゃんてばケチだな……いいじゃん減るわけじゃないし」
減る……このままだと、完全に。
凛音の俺に対する信頼が…………