天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第5章 ~禁断への道~
年の瀬、今年も後わずか。
俺は、バイトのシフトを増やしてもらった。凛音と一緒に過ごせる時間は少なくなるが、少しでも稼ぎたい。
高校生が稼げる額なんてたかが知れてるが、親へのせめての償い、学費なんて大きな金は無理だが自分の身の回りや、凛音のものぐらい自分で稼ごうと思った。
「お帰りなさいお兄ちゃん」
「ただいま」
新婚よろしく、凛音は抱きつきチュッとキスをしてくる。
遠慮をしないと宣言した俺に対し凛音も遠慮なく甘えてくる。
まあ、凛音は最初から遠慮してなかったけどな。