天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第5章 ~禁断への道~
全身を洗い終え泡を流してやり、一緒に湯船に浸かる。
「やっぱり、お兄ちゃんとお風呂入るのたのしい。いっぱい触ってもらえるし、触れるから」
「お前は……ホント、素直だよな。恥ずかしくないのか?」
「うん、こんな事言ったら駄目だとか、お兄ちゃんなら気にしなくてもいいから。呆れるときもあるけど、お兄ちゃんはわたしのことそれでキライになったりしないでしょ?」
キライにならない、か。
そうなんだろうな、そこが兄妹ならでは。
俺が素直になっても凛音はキライになんてならないのだろう。と、妙な確信を持ってしまう。
素直な凛音だからこそ、イヤならそう言うだろうし。