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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第6章 ~今年最後の締めくくり~


 ひっつくなと言いたいとこだが、この人混みでははぐれてしまいかねない。

 現代社会に置いてはぐれても電話一つで確認できるが、はぐれないに越したことはない。

 流れにそうように市場を歩き、凛音は次々と材料を買ってゆく。
 さすが行動派の凛音、小さい成りだがこの人混みに負けずお目当ての物を手にしてゆく。

 俺のすることと言ったら、荷物を持つことと財布を出すことぐらいだった。

 熟年夫婦の親父にでもなった気分だ。

 

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