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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第6章 ~今年最後の締めくくり~

 
 凛音も休日は殆ど家に居る。
 それこそ近所のスーパーに出かけるぐらいだ。

 思えば昔から凛音と一緒だったんだよな。友だちと遊びに行くことも互いに少ない。

 それが、俺たちの日常だった。

 繁華街につきバスから下りた俺たちは市場へゆく。おせちの材料など俺にはサッパリわからず、凛音に従うことにした。

「凄い人だな……」

 それこそ脚を見る余裕などない、むしろ接近戦である。

「お兄ちゃん、手、手」

「ん? ああ、離すなよ」

 

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