天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第8章 ~初詣、神の前で背徳を願う~
「お兄ちゃんたちって結構有名人なんだよ。お兄ちゃんは知らないだろうけど」
「あ? たちだろ。俺は関係ない」
学校の悪友とも言えるいつもつるんでる数少ない俺の仲間は、女性にことを欠かすことは無い。
彼女が途切れたことは俺の知る限りないはずなぐらい。
その期間同じ女性とは言えないが。
「だから知らないのはお兄ちゃんだけだって、お兄ちゃんは『無愛想な王子』の二つ名を持ってるんだよ」
「……なんだ、ソレ」
いろいろツッコミどころが満載すぎて何から突っ込むべきか悩む。
「お兄ちゃん無愛想なんだもん。先輩たちが女性に積極的だから余計そう見えるんだよ」
所詮、他人が言うこと別に気にもしないがあまりイイ気分でもない。
無愛想なのは否定出来ないが。