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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第8章 ~初詣、神の前で背徳を願う~


 そんな話をしながら近所の神社に参拝しに行く。時刻は昼前、参拝客もチラホラ見えるぐらいだった。

 少し、距離を伸ばせば大きな神社がある、皆そっちに行ってるのかもしれない。


「随分真剣に願い事してたな」

「うん、いっぱいお願いしたから」

「欲深いな凛音は」

「神様は太っ腹だからお願い訊いてくれるはず!」

 ふーん、とわかるようなわからないような感じで俺は適当に返事をした。

 願い事は訊かないのがルールだしな。



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