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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第9章 ~両親の帰宅、そして日常へ~


「でも、これなら安心して任せられるかな?」

 俺と凛音は、母親のイミフな言葉に目をパチクリとさせた。

「実はね、お父さん転勤することになったの。ほら、お父さん真面目が取り柄だから……」

 瞬時に俺は母親の言いたいことが、わかってしまった。

 父さんは昔ながらの人間だ。
 男児厨房に入らずを地で行くタイプ。

 そんな環境で育った俺も家事は全くできないから親のことは言えないのだが。


「ふたりとも高校生だし今更転校するわけにも行かないでしょ?」

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