天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第9章 ~両親の帰宅、そして日常へ~
「もういいから……お前も部屋に戻って着替えて来い。母さんがまた来たら困るからな」
凛音は、のそのそと動き俺に跨り四つん這いになった。
そのまま凛音は顔を近づけ、チュッと軽くキスをする。
「お兄ちゃん大好き」
「あぁ、わかったから……」
「ん、お兄ちゃんは?」
今、それを言えと?
天然というか空気が読めないというか……困った妹だ。
恐らく凛音は兄に甘える延長で俺のことが好きになったんだ。凛音を甘やかしそうさせたのは俺だから自業自得なんだけど。
凛音はあまり背徳を意識してないのだろう。兄妹である前に恋人同士の意志が強いのかも知れない。
それか、何も考えてないかだ────