天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第10章 ~久しぶりの学校~
「よ、春樹。丁度良い所に、なぁお前今日暇?」
「いきなりだな、夕方までは特に用事はないが?」
「ふ、相変わらず多忙だな」
「ヒカルほどじゃないさ」
春樹もまた女性に慣れてるタイプの人間だ。ヒカルと違って年上しか興味ないらしいがその幅は広い。
二人が揃えば自ずとその話で盛り上がることもしばしば、俺が耳年増になったのもコイツらのせいである。
「今日、温水プールで遊ぼうぜ。愛奈と慎も来るからさ」
「ん、おい待て。いつそんな話になったんだ」
「何だ。お前はなし訊いてなかったのか?」