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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第10章 ~久しぶりの学校~


「へぇ、慎って凛音ちゃんみたいな可愛い系が好きなのかと思ったが、お前も美人が好きなんだな。やっぱり妹とダブルからか?」


 応えるのも面倒くさく俺は何も言わずにダンマリを決め込む。

 来る者拒まず去るもの追わず、キスを挨拶でするようなヒカル。

 俺が言葉の挨拶をしただけでそこまで盛り上がれるヤツの思考が不思議でならない。


「やあ、珍しい光景だね」

 ヒカルと御剣が俺を挟み楽しげに話してる中、目の前に立ったのは木之下 春樹。いつもつるむ友の一人だ。

 春樹は高校生らしからぬ大人びた風貌。性格も同級生とは思えないほど落ち着いている。

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