天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
「お兄ちゃん随分お疲れだね」
「ああ、久しぶりの学校で疲れた」
家路につくなりソファに雪崩れるように座る。やっぱり家は落ち着くな……
凛音は、クスクスと笑いながらキッチンの方で何かしている。
ハァ……癒される。
冬休みの間は、その変化に戸惑いいろいろありすぎて気づけなかったが。
如何に幸せだったかを思い知る。
「お母さんは今日送別会で遅くなるって。お兄ちゃんお昼何食べたい?」
珈琲を淹れてくれた凛音はソファに座りながら訊いてくる。
「お前も疲れただろ? 何か買って来れば良かったな」
「別に疲れてはないよ? それに、お兄ちゃんのご飯を作るのはわたしの楽しみなんだから」