天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
ヘヘっといつものように無邪気な笑顔を見せながら抱きついてくる凛音。
ふわっと凛音から甘い香りが漂う。
癒される……マジで。
「お兄ちゃん相当お疲れだね。膝枕してあげようか?」
「ん……して」
「ふふ、お兄ちゃんが甘えてくるなんて。ちょっと嬉しいな」
程よい肉付き……柔らかな感触。
そして、甘い香り……
癒しの香りは、時に俺を惑わす誘惑な香りに変わってゆく。
「ど? 気持ちいい?」
「フツー」
「はは、ひどいな……もう」
────普通に気持ちいい……て、意味だけどな。